読書レビュー!
面白かったです。さすがです。
本にラインを引き始めると、ラインで本が埋め尽くされます。
高頻度で名言が飛び出します。一々とお洒落な言い回しをしてきます。だから印象に残ります。
ずば抜けて頭がいいだけではなくて、本当にセンスが高い人なんだとしみじみ思う……。
活字が苦手でも絶対に読みやすいです。
下記のテーマにアレルギーが出なさそうなら、面白く読めるし勉強になります!
- お金
- 広告
- 絵本
- プペル
- 西野
それではレビューいきます!
目次
1.どんな本?
2.感想
3.学んだこと① 一覧
4.学んだこと② 感想
どんな本?
著者:西野亮廣(お笑いコンビ キングコングの)
クラウドファンディングで国内歴代最高となる総額1億円を個人で調達し、絵本『えんとつ町のプペル』を作り、30万部突破のメガヒットへと導いた天才クリエイターが語る、”現代のお金の作り方と使い方”と最強の広告戦略、そして、これからの時代の働き方。
3行でまとめると
- えんとつ町のプペルに関する
- インターネット時代の広告戦略
- 大事なのは「信用を勝ち取ること」「広告させること」「行動すること」
感想
まず「わかりやすい」×「面白い」=「読みやすい」。
そして何より「勉強になる」。
更に「斬新」。
「本当に頭が良い人は難しい言葉を使わない」とか「難しいことをわかりやすい言葉でわかりやすく説明できる人が本当に頭の良い人」という言葉が常に頭を離れず脱帽しすぎて帽子が足りなくなる。パネェ。
斬新なものや議論の余地があるものは、感想がたくさん出るなぁと思った。今回は前者。
多分、自分がメモしたこと全部出しても広告として喜んでくれるんじゃないかと勝手に考えて、少しだけ間引いてほぼ全部記事に出します。(西野さんの言う「著作権フリーにする」の内側であってくれ……!)
クラウドファンディングの小技や、自分の本を1万冊買った理由、その裏側の話なんかが今回語らない中でとても面白く感じたところだったので是非実際に買ってみてください!
メモした箇条書きをそのままコピペするんでわかりにくいですが、まぁ全部わかりやすく語るとそれこそ本全部スクショして載せるような話になるので、わかりやすく知りたいなら本を買いましょう!そして気になったら絵本買って読んで映画を観ましょう!
特に映画を観ましょう!(まだ堀部が見てませんが)
学んだこと① 一覧
- 職業は永遠に続かない(Amazonと本屋)
- やりたいこと(職業)の掛け持ちが大事
- インターネットで時間と距離の壁が無くなった
- (人間の)好きなことしか残らない(ロボット化:改札機)
- 「好きなことを仕事化するしか道が残されてない時代」
- やりたいことがある(絵本の分業制)→資金調達が必要
- そのため「作り方を疑う」という作業から始める
- 「お金」とは信用を数値化したもの
- クラウドファンディングは「信用をお金化するための装置」
- 信用を勝ち取る為には嘘をつかない(=自分の意思を表明する)
- 嘘は「感情」でつくのでなく、「環境」につかされる
- オンラインサロンもまた「信用をお金化する装置」
- 売れてるものはさらに売れる、数字を持っているから
- 赤字を叩いてでも感謝されておき、その後の収益で取り返す
- インターネットは「物理的制約」を破壊した(本屋とAmazon)
- 「場所代がかからない」→あらゆるものを「無料化」した
- 無料公開は時間差でお金が発生している(Twitter、Google、TVアニメ)
- 「試食×インターネット」の相性の良さ、データは無限に複製できる
- 消費者の行動パターンを読む(絵本を買うお母さんの購買心理)
- 人間はネタバレしたものにしか反応していない(モナリザ、グランドキャニオン、逆に福袋は…)
- 人間は確認作業が好き(売れた映画、話題のラーメン屋)
- ビジネス書も無料公開する先を散らせばいい(買った方がコスパが良い)
- 無料化で実力が可視化される(ドモホルンリンクル)
- 著作権フリーは「広告」「信用稼ぎ」の戦略
- 「クラウドファンディング×本を出版すること」の相性
- ビジネスにおいて「信頼関係」「数字を示す」「示す数字を持ってくる」ことの重要性
- 大きい目標を達成するには他人の時間を奪うしかない
- ニュース・話題になることはコスパの良い広告
- 作り手側の人間を増やすと「作り手分売れる」「広告してくれる」
- 趣味で作り手側に回る人は増えている、作ってみたいと思わせる
- 口コミは強い、自分一人で広告するのではなく広告させる
- 「体験×おみやげ」は売れる、体験の先のおみやげにする
- SNSまでの導線をデザインする(Instagramにアップしたくなるデザイン)
- 正しい努力を必要なだけする(努力量足りない、誤った努力→×)
- 「常識を疑う、実践する、修正点を出す、伸ばすとこを伸ばす」を繰り返す
- ニュースを出すな(自分で)、ニュースになれ(他人の出す)
- 買うキッカケが大事、そこに「コミュニケーション」を使う(スナック)
- インターネットは「上下関係」を「水平関係」に変える(西野が吉本にお金を支払い労力を得る)
- 「後悔の可能性」を取り除くことで売れる
- 「老人力」=「許され力」
- 「お金<信用」お金は信用に変えられない
- 制作過程(メイキング)を宣伝にする
- 「考える」よりまず「行動」
- 事前に知れること(需要)は知るべき、クラウドファンディングで
- 可能性を殺させない(流通にお金かかってる→気付く→対処=無駄を省く)
- 幸福度を決めるのは「伸び率」(普段95点→96点、0→50、嬉しいのは…)
- 伸び率をデザインする(ディズニーの狭いゲートで渋滞→解放されてシンデレラ城)
- アイデアの待ち合わせ場所になった者が勝つ
- 人にアイデアを出してもらい採用する(自分が待ち合わせ場所になる)
- 自分の個性は編集結果(過去の経験と経験の掛け算=待ち合わせ)
- 行動を起こし続ける(行動を起こさない=「編集素材・他人の脳みそ」の参加率が減る)
- 行動に勇気はいらない、必要なのは情報(電車の乗り方を知っていれば怖くない)
- 行動にいるのはポジティブシンキングでなくロジカルシンキング(そのためとっとと情報を仕入れる)
- 情報は行動する人間に集まり、更なる行動を生み、また情報が集まる
- 今、行動できていない理由は情報収集をサボっているせい、圧倒的努力に尽きる
- 「決定権」は覚悟(偉い人でなく必ず自分が持っている)
- 未来は「覚悟」に比例する(挑戦する人を周りは見捨てない)
- 他人に決定を委ねると出遅れる。環境に決定を委ねると癖になる。
学んだこと② 感想
「嘘をつかずに済む環境」
早速本を読んでないとちょっと意味が伝わりづらい話で恐縮ですが……。
信用を得るために、嘘をつかない環境を西野さんは用意してます(例えばグルメ番組に出ないとか、極端な例だと「イジリ」を越えて「イジメ」と感じたら収録中に放棄して帰るとか、そしてそれができるように他で稼ぐなど)。
媚びず、建前も捨てて、ありのままで生きる為には相当強くないといけないと思いました。ここで僕の言いたい強さとは、メンタルもそうだけどそれだけでなく、そうしなくても生きていけるだけの「稼ぐ力」や「コミュニケーション能力」なんかも含めてです。
(幸せは「お金」「人間関係」「健康」「時間」の4つで成り立つと考えていて、手前2つに必要な力だと思ったから。)
自分がそうと言う話ではなく一般的にだけれど、仕事を成功させる為に誰かに取り行ったり媚び諂うことなどいくらでもあると思うし、考えたままを気遣いなく喋るようでは人は離れていくと思う。なかなかに器用でなければありのままを生きるのは難しそうだと感じました。
西野さんは、稼ぐ頭脳を持っていて、人間の醜さを前面に出しても好かれる逃げ道の用意の仕方も強い(不倫してると自分で先に言うから誰にも咎められないとか)、この人だからできるってのは間違いなくある。というかそこを目指すべきなんだなと思う。(不倫は目指さないよ!強さの話だよ!笑)
「今あるマネタイズのポイントは、自分の目的に対して最適化されているのか?」
先に擁護すると、小難しい言い回しは十分すぎるほどわかりやすく解説されきった後でまとめの言葉として出てきます。この言い回しにややこしさを感じても避けなくて大丈夫なので騙されたと思って読んでほしいです。
西野さん頭良すぎ。常人にはできないことをやるから稼げたんでしょって言われるとその通りなんだけど、本当にすごい。例えば「5年後も10年後も広告効果が続く広告を打とう」→「音楽を良いものにしよう」だとか、「議論(炎上)ほどコストパフォーマンスの良い広告はない、後ろめたいことをしていないならアンチを手放さない」と結論づける思考とか。やばないですか?
普段の自分の行いは思慮の浅い、考え抜かれてない、詰めの甘いものだったと、思わされました。同じ人間なんだから同じ発想に辿り着けるでしょ(何百年もかければ)と思うんだけど、時間は待ってくれないのが人生と社会。
もっと日頃から頭を使って最善を生きたいと思いました。
お金稼ぎを目的としない考え方
これは本からだけではなくYouTubeなどで西野さんの発信した言葉を聞いて思ったことでもあるんだけど、通帳の数字が増えることを面白いこととあまり思わない……というか、お金はあくまで手段だからそこが増えた先で何をするのか、どうお金を使うのかしか興味がないそうです。そしてそこが良い。
関わる人を「楽しい」「面白い」「稼げる」にちゃんと導いているところが本当に好感が持てる。まぁそこも含めて信用を得るための損得勘定とも言えるだろうけど、本人がどう考えていようが結局行動が大事ですからね。これだけ成し遂げて支援者や身近なスタッフに還元して多くの人にたくさんの面白いものや為になるものを与えてるのは、素晴らしいし素敵だと思う。カッコいい。
本質が見抜けてるから人生を豊かにできるお金の使い方ができるんだろうなと思いました(そもそも本質が見抜けているからこそお金に執着しないし、稼げるんだろうけど)。
「エンタテインメントは時間の陣取り合戦だ。時間を一番奪った人間が勝つ」
言葉えらび上手だよな〜と。まぁ散々語ったのでそこは置いといて。
魅力的なものは人間を動かすし、人間を動かせるならそれは成功しますよねやっぱり。
シンプルな真理だなと思いました。やるのは簡単じゃないからこそ、言ってみたい言葉です。
「努力量が足りてない努力は努力ではない。誤った努力もまた努力ではない。」
結果主義みたいな考え方が基本的に好きです。
真理とか本質とか科学が好きなんだけれど、それらが好きな理由はきっと気合や根性や労力を「正しい努力」に変換してくれる装置になるからだと思う。「馬鹿が努力しても馬鹿を見る」と自分は思っているし、それは虚しいし、身近な人や好きな人にはそうなってほしくない。情報発信したいという気持ちの根源はこの辺りにもありそうだなと、これを書きながらふと思った。
因みに本書では努力に関しての章をこう締め括っています。「常識を疑い、実践し、修正点をあぶり出し、伸ばすべきポイントを徹底的に伸ばす。その繰り返しだ。その先にしか未来はない。」
具体と抽象のバランスが丁度いい(つまり具体的過ぎないから使い回せて、抽象的過ぎないから真似しやすい)と思うからこの言葉もしっかりと覚えておきたい。なんか雰囲気かっこいいしな。
「行動しない人間はアホである」「行動しよう。失敗したら、取り返せばいい。大丈夫。」
辛い!完璧主義なんてマイナスでしかねぇ!(叫び)
このブログの走り出しと、走り出し直しもそうだったけど、やっぱり行動が大事ですよね。
そして行動しながら頭を使うことが大事ですよね。痛感します。
「キミに決定権はあるか?好きなようにやらせてもらえないことを立場のせいにしていないか?売れない原因を環境や時代のせいにしていないか?自分の不満を誰かが解消してくれることを待っていないか?」「決定権は今この瞬間に持つことができる。あとはキミの覚悟次第だ。」
最近、自分の自発性を疑っている。というか指摘を受けている、仕事で。もっと自発的であるべきなのだが、正直自分の勉強が楽しすぎて仕事に力が入らないところはある。笑
だとしてもこの決定権の話は自分に足りないところだなぁと、行動の話に加えてこれにも痛感しました。
裁量の範囲も気にせず、本当に結果が出ると思っている行動を模索し動くべきなんだよなぁ。西野イズムを持とう。西野イズム。
まとめ
むっちゃ勉強になりました。
あと芸人さんが書く本は面白えなと思いました。
映画見に行きて〜。